親父コーギーとおちこぼれ中年サラリーマン

親父コーギーとおちこぼれ中年サラリーマンの日々の生活を記したブログ

富士山

今日は、息子と息子のお友達親子と登った富士山について書こうと思います。

日本人なら一度は登っておきたい富士山と思い、登ったのがきっかけです。

 

ちなみに年間の富士山登山者数は20万人から30万人の間でここ10年間は、推移しているようです。(日本の総人口の割合で言うと、0.2%のくらい?意外と少ない?)

それでもあの広大で美しい山に、夏の数ヶ月は登山渋滞が起きる日もあるんだから、富士山も凄いけど、人間も数が集まると影響があるんだな....

 

冬の綺麗な澄んだ空気なら、ある程度離れた場所からでも、その雄大で美しい姿を覗かせ、見えると何だか元気になったり、あー綺麗だな!と素直に思えたりと、魅力やパワーを感じてしまう山であると私は思うのです。

 

そんな富士山、いざ間近で見ることはあっても実際に入山して、てっぺん目指そうとすると、遠くから見ていたあの綺麗で穏やかな富士山からは想像もつかないくらい、やはり過酷なのです。しかも初心者が登るルートでも。

五合目からスタートし、6合目、新7合目、7合目、8合目、8合目で一泊し、9合目、9.5合目、10合目登頂。

5合目のお土産さんで、富士登山の杖(確か1500円)を購入しスタート。この杖、全ての山小屋で200円支払うと焼き印を押してもらえます。

 

杖には六根清浄と記されています。どこかで六根清浄は「どっこいしょ」の語源とするようなことも書かれておりました。(昔から富士山は御神体、つまりは神様で、富士登山信仰で、その神様を登らせて頂くときに六根清浄と唱えながら登ったそうです。六根清浄と繰り返すうちに次第に「ドッコイショ」と聞こえる?ようになったとか?)

6合目、新7合目、辺りまでは息子も順調に登っていきましたが、7合目に到着する前から、愚痴をこぼすようになり、体力的にもきついものがあったようです。

大人の私はと言うと、それなりにきつさはありましたが、何度か休憩してはもちこたえながら登って行ったと言うような感じです。なので、決して楽勝では全然なかったです。むしろきつかったです。登山は全くのど素人で、富士山を登る一ヶ月前に三つ峠に練習で行ったくらいです。

それでも曇ったり、晴れたりを繰り返す道中、その晴れたときに見せる景色と上を見上げれば、透き通った空気の景色は、綺麗で感動しました。

 

何とか、その日宿泊する8合目の山小屋に到着することができ、夕食を取りました。定番のカレーライスです。朝9時くらいに登り始め、夕方16時くらいに到着という感じです。8合目になるとさすがに気温はグッとさがり8月の上旬で8℃くらいでしょうか?すぐに体が冷えて寒かったです。

夕食を取ったあとは、お友達親子と話をしながらゆっくり過ごし、20時には就寝。こんな早く寝れるのか?と思いながらも、消灯なので、仕方なく眠りにつきました。次の日ご来光を見るためですね。

就寝後、1時間くらいしたとき、シクシク泣く声が漏れてきました。

まさかのうちの息子の泣きべそです。一体どうしたものか?と、とりあえず廻りに迷惑をかけないように、山小屋の外に出ます。

「どうしたの?」

「おうちに帰りたい。」

「そっか、分かった、でも今日は暗くて下りられないから、

朝、頂上諦めて、下りる?」

「ウン….

「オウェー、」

「!!!」

嘔吐です。あーこれは来たな、高山病?

高山病は山を下りるしかないのは分かってはいますが、この時間帯に下山するのも、私のような素人ではそれはそれで自殺行為かと思い、息子には申し訳ないのですが、とにかく寝てもらうようにケアしました。

その日は何とか親子共々、寝ることが出来、朝を迎えました。

起床6時前うーん、ご来光はまたの機会になってしまった。しょうがない、息子も体調悪いし。

朝食を取り終え、お友達親子とこの先を話し合い、ひとまず別行動で私たちは下山を決意しました。

息子がラーメンを食べたいと言い出し、

お友達のパパが「頂上にあるぞ!」と声を掛けてくれると、

息子はまだ少し頑張ってみると言う。昨日よりは体調がまだ良くなったと。

そっか、無理はしないで、折角だからもう少し頑張ってみて、駄目ならすぐに引き帰すという話で纏まり、登山を続行しました。

7時に登山を再開。

8合目からはなぜか鳥居が建っていて、さらに神々しい感じがしました。

お陰様で天気にも恵まれて、日差しが顔をヒリヒリさせました。

ちなみにこの鳥居何故あるのか?後々調べてみると、8合目からは私有地になっていて、誰のものかといえば、御殿場にある浅間神社の所有になるそうです。

なので神社の敷地になるわけですね?

 

頂上までは、さらに角度が急になって、険しく、そして道が狭くなってきます。

大人の私でも一瞬ためらうような斜面を通ったりと、油断して足を滑らせれば、滑落事故になりそうな箇所もあります。

出発から約3時間とちょっとで頂上に着きました。やっと感じでした。そしてヘトヘトでもありました。

頂上の神社にまずお参りして、杖に最後の印をもらう。

ここで終わりかと思いきや、剣が峰まであと少し頑張らなくては。

日本の最高峰、剣が峰3776m。やっと到着、人がたくさん、記念撮影。

ここまで来ると、知らない人同士、仲良く記念撮影をし合ってました。

子ども2人もよく頑張ったなって思います。

 

そして息子のお待ちかねのラーメン。私はヘトヘトで気が抜けてしまい、動けなかったので、友達パパが辺りを探索しましたが、ラーメンを食えそうな食堂的なものは、さすがになく、神社近くの山小屋に行きました。

800円のカップラーメン…..

みんなで食べたこのカップラーメンは生涯忘れることの出来ない、味。

旨かった。そして800円という値段にもなぜか納得できる。

富士山を守ってくれている人たちに感謝ですね。この人たちが居なければ、この美しいけど自然の厳しさのある富士山に、こうやって登れないんだから。

下山後、息子の夏休みの宿題は富士山。富士山どうだった?と聞くと、また登りたい。小学校のお友達には登ったことを自慢しているらしい。

てっきり、二度と行きたくないと言われるかと思ったのですが、自信につながって、良い体験できたなと思います。

私も、またあの壮大で美しい頂きからの景色を、もう一度みたいです。